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広報塾 2005年09月22日
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 9月22日、第13回目を迎えた「広報塾」は多数の広報パーソンにご出席いただき、東京・平河町の全共連ビル会議室において開催いたしました。今回は、日本ユニシス株式会社の田崎 稔 執行役員コーポレートコミュニケーション室長、日本経済新聞社大阪本社編集局の竹田 忍 地方部次長を講師としてお迎えいたしました。

 コンピュータ事業に長年の伝統を誇る日本ユニシスは、わが国業界におけるパイオニア的企業。田崎室長には、攻めの広報を目指す戦略的な活動を中心に同社の広報についてご講演いただきました。また、社会部経験もある日本経済新聞社の竹田 忍次長には、事実の追求に執念を燃やす新聞記者の考え方や取材について、記者の行動原理を明らかにした貴重なお話をいただきました。


[第1部]
テーマ:「日本ユニシスの広報活動への取り組み〜
ITサービス・リーディングカンパニーを目指して 〜」
講 師:
日本ユニシス株式会社
執行役員 コーポレートコミュニケーション室長
田崎 稔 氏
http://www.unisys.co.jp/
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 講演では、まず、日本ユニシスの強み、企業の概要について紹介が行われ、その後広報活動の展開に関するご説明に移りました。

 日本ユニシスの広告活動としては、一般認知の向上のために 「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード」と「日本ゴルフツア ー機構」について継続的なスポンサー活動を実施していることが紹介されま した。

 同社が東京ディズニーランドのスポンサーになったことで学生を中心に 知名度が上がり、採用活動面で大きな成果が見られたとのこと、また日 本ゴルフツアー機構には、同社が得意とするITを駆使したスコアリング システムによりサポートし、中継の楽しみを倍加させるとともに自社が持 つ技術力のPRにも効果があったこと等が述べられました。これらのスポ ンサー活動の継続は、日本ユニシスの安定した経営能力に対するステーク ホルダーの認識にもつながり、特に日本ユニシスのコーポレートコミュニ ケーション活動は、企業の価値や認知度の向上に注力していることが強調 されました。
 さらに、日本ユニシスでは記者懇談会を定期的に開催し記者の 理解を深めていること、広報メディアは広報誌・WEB・メルマガと時 代に合った媒体で展開していること、IT利用と密接した経営をテーマに 企業の経営層に的を絞った活動が企画されていることなどが紹介されまし た。

 最後に、日本ユニシスが掲げる「戦略的広報活動」の目的は、マーケテ ィング効率を上げいかに業績に寄与できるかにつきており、そのために広 報はコミュニケーションハブとして社内に認知してもらうことが重要とあ らためて強調されました。ITサービス・リーディングカンパニーとして、 統一感のある発信を心がけることと、お客さまの声に近い営業部隊の感覚 を大切にすること、さらに広報の基本である「誠実・正確・スピード」を 念頭にしていることにも触れらました。日本ユニシスは、年間を通じて多 数のニュースリリースを発信しており、IT用語を分かりやすい言葉に噛 み砕いて活動を進めていること、またマスコミの取材対応に事業部門の担 当者が同席して詳細説明をするなど、丁寧な対応を心がけているとのお話 には聴講者一同が頷き、この日の講演が締めくくられました。


[第2部]
テーマ:「修羅場の広報、記者との攻防」
講 師:
日本経済新聞社大阪本社 編集局地方部次長
竹田 忍 氏
http://www.nikkei.co.jp/
 広報担当者と新聞記者。大切なパートナーであり、またある時は「修羅場」で対峙する競争相手。今回の講演は記者と広報の関係を「阿修羅」と「帝釈天」に例え、日々繰り広げられる「修羅場」について自身のエピソードをふんだんに交えて講演いただきました。

 講演ではまず、新人記者時代に担当した「豊田商事事件」や「グリコ森永事件」の取材現場のエピソードを披露、事実の徹底的な追求に向けた行動が新聞記者の習性であり、このことは社会部でも経済部でも変わりがないことが語られました。
 記者はいかなる手段を使っても、あらゆる方法でネタを取りにいく、そのための裏技や舞台裏を赤裸々に披露されました。ネタを取るために記者が絞る知恵の数々は非常に泥臭く、また現場において記者の執念をこめた取材への姿勢は、まさに「そこまでやるか」といった驚くべき内容で、会場を埋めた広報パーソンは笑いのなかに神妙な面持ちを浮かべて真剣に聞き入っていました。
 そして取材合戦は新聞記者の一方的な攻撃のように見えるが広報側も負けてはいないと指摘。会社にとってネガティブ記事が掲載されそうな場合、別の情報を取引材料に記者の矛先をかわす広報の手腕や、他の新聞社に別の情報をリークして記事の相打ちを図るなど、広報との攻防について長い記者生活におけるエピソードを交えお話しいただきました。

 さらに広報担当者の業務に役立つ数々のアドバイスもありました。たとえば、担当業界を把握するためのデータは記者にとって必須アイテム。業界の相関図や決算ダイジェストを独自に作り、記者に配布している会社もあり、業界のバックグラウンドを短時間で理解できる資料の提供は記者にも好評と語られました。優秀な広報パーソンは組織を超えた独自の社内ネットワークを持っていること、また記者から受けた問い合わせ等へのレスポンスが速い担当者が良い広報の条件として示されています。

 機動性の高い遊軍記者にとって出入りしやすい会社の存在は貴重であり、好ましい会社であることが語られました。企業の実名をあげ、「開かれた企業・開かれた広報」が記者に高く評価されると語ります。

 トップ広報にも言及、社長が新任の場合、記事への掲載は広報の重要な任務と指摘。社長紹介の記事が掲載されないのは"広報の怠慢"と明言し、素顔の紹介により、記者はより魅力的な記事を書けると、社長の全人格を取り上げた広報活動についてアドバイスされていました。

 最後に、広報担当者へのメッセージとして、記者にとっては締め切りに間に合うことこそすべてであり、そのために広報は良きカウンターパートであるべきと訴えられ、90分の熱気に満ちた講演を締めくくられました。

 今回は、長年の記者経験にもとづく数々のエピソードを絶妙の語り口でご講演いただき、聴講者は終始唖然としながら惹きこまれていました。


 
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