

第8回目となった9月30日の広報塾は、日本を代表するメディアである朝日新聞の敏腕記者として
名高かった原 淳二郎氏と、日本国内におけるBMWブランドの確立に大きな貢献を果たされた
関 昭雄氏をお迎えしました。
お二方とも定年を迎えた直後で、現職では発言しにくかったと思われるストレートなお話が披露され、
参加者一同興味深く聞き入っていました。
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[第1部]
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講演テーマ:「生涯一記者の独り言」
講 師: 元朝日新聞社
編集委員 原 淳二郎氏
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IT・通信関係の広報担当者間では知らない人はいないといわれる朝日新聞の原氏。
この9月に定年を迎えたばかりの原氏は、35年の記者生活の中からジャーナリズムの変遷について、
示唆に富んだお話を展開された。
原氏は、まず2007年にはネット上のジャーナリズムと従来の新聞の影響力はどちらが大きくなっているか
についての賭けを紹介、速報性が重視されるニュース報道においてはすでに日刊新聞はインターネット系
メディアに主役の座を譲りつつあるという認識を示された。そして、
破壊的な技術革新に直面した業界がある期間を経た後に衰退するというハーバード大学のギルバート教授の
説に触れ、新聞業界も同様な過程にあり生き残りのためには真剣な対応が必要と語る。
また、ご自身で執筆しているBlogを紹介しながら、インターネットの特性をフルに生かすBlogの登場により、
今後市民ジャーナリストがプロのジャーナリストに劣らぬ影響力を発揮する可能性を指摘。
ネット上のジャーナリズムの影響力を軽視する新聞業界の対応を危惧するとともに、
インターネットを利用したジャーナリズムの将来について熱く語っていただいた。
参加者は、先見性と正義感に溢れた原氏の一貫した姿勢に感激し、
またインターネット登場のインパクトの大きさを再確認する貴重な講演となった。
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[第2部]
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テーマ:「プレミアム広報とは? ビー・エム・ダブリュー広報の挑戦」
講 師: ビー・エム・ダブリュー株式会社
広報室 シニア・アドバイザー、"日本におけるドイツ年2005/2006" 広報官 関 昭雄氏
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「BMW」といえばあらゆる人を魅了するその強固なブランドを思い浮かべる。
まして企業におけるマーケティングや広報の担当者であれば、いかにしてその地位を構築したのか、
関心を持たない人はいないだろう。
BMWが日本で販売を始めた当初から、同社に関わってきた関氏は、一時、
広報室だけでなくお客様相談室と企画室も含めて担当していた。当時は、日本市場におけるユーザーの声を
ドイツ本社にフィードバックし、今では一般的な装備となっているカップホルダーやゴルフバック
収納スペースなどを、日本向けに開発するよう提案したという。
同社における広報の責任者として関氏がこだわったのは「プレミアム広報」という視点。
「プレミアム」とは高い志。重要なポイントは、企業は製品の開発をはじめとする多様な分野で
いかに独自性を実現し、競合他社との"差別化"をはかるかということ。広報においても同様に、
さまざまなアクティビティと通じた"差別化"の追及を念頭におき、取り組みをすすめたという。
インターネット業界でも常に話題になっているBMWジャパンのウェブサイトも、
「プレミアム広報」という考え方から生まれたそうだ。
欧米では自動車を工業製品としてその機能や性能を評価するだけでなく、
長年の歴史の中で生活文化にとけこんだ道具として価値が認められている。自動車ジャーナリズムにも
そのような視点がみられるという。一方、日本のマスメディアは、性能やデザイン等のハード面のみを
注目するばかりで、いかに自動車を生活のなかで使っていくかというソフトの面から車をとり上げる姿勢がない。関氏は、日本の自動車ジャーナリズムにおいてこの点の改善が今後の課題と指摘する。
講演の最後にはご自身が登場するユニークなPRビデオ「ミニの男」を披露、
温かみのある関氏の人柄も伝わる講演に参加者からひときわ大きな拍手が沸き起こった。
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